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臨床美術~りんごの量感画~を行いました!

4月18日(木) Wel`s ark西日暮里

臨床美術 

~りんごの量感画~  

臨床美術とは、独自のアートプログラムを用いて、絵を描く、オブジェを作るといった創作活動を楽しむプロセスを通して、認知症の予防や改善、心の開放や意欲の向上、また何らかの問題をかかえた子供たちの回復を目指す手段として行われているそうです。

本日はりんごを匂い、味、重さ、生い立ちなど、五感をふるに使って描くプログラムに挑戦しました!

このクレヨンは「オイルパステル」といって、普通のクレヨンよりも軟らかく、画面上での伸ばしや混色が出来ます。また、口に入れても害はないので、小さいお子さんからお年寄りまで安心して使う事ができます。

まずは、初めて持つオイルクレヨンで試し書きをしました。三本に折っているので、横の面でも描く事ができ、どんな発色をするのかそれぞれ強く描いてみたり、波線を描いてみたりしました。感触がわかったところで・・・・

りんごの登場です!

初めに、いくつかあるりんごの中から自分が描きたい!と思うりんごを一つ選びます。そして、匂いを嗅いだり感触を確かめたり、りんごの木や花の写真を見て生い立ちを想像し、五感脳を使って感じ取ります。りんごは表面の模様や色味、形、光沢があるもの、ないもの様々です。りんごを手のひらで持つのと、軸を持つのとでは重さも感じ方が変わります。

りんごを実際切って匂いや食感、風味を確かめたところで、りんごの中身から描いていきます。

「中心部は甘いから、この色を使おう!」

「外側はたくさん太陽の光をあびているからオレンジかな・・」

と、五感を使って描いていきます。

中身が描けたところでりんごの皮を上から描いていきます。

いろんな色を重ね合わせたり、光っている様子を表現したり、点々を描いたり、それぞれ感じたままに製作していきます。割り箸ペンで細かな部分も表現していきました。

完成したりんごにベビーパウダーをなじませ、ティッシュでふき取っていきます。これはオイルパステルを定着させる作業で、ツヤが出て油絵のような仕上がりになります。

りんごを切り取り、構成へ入りました。

好きな色の台紙を選び、りんごの位置を考えながら端材を貼って構成していきます。

最後に、自分のサインを好きな場所に、好きなように書いて完成です!

完成した作品を貼りだし、鑑賞会を行いました。一人一人描いた絵を振り返り、りんごの特徴や構成の説明をしていきます。

利用者さんは、五感を使って自由に描くプログラムに戸惑う様子も見受けられ、手を動かすまでに時間がかかった場面もありましたが、いろんな色を使用し、重ねながら自分のりんごを完成する事ができました。終わった後は、「絵を書くの、楽しかったです」と仰っていました。

特にりんごを描く作業は、みなさん集中され、当初考えていた時間配分より長くかかりました。普段行うプログラムだとだいたい一時間半くらいで終わるそうですが、二時間弱で終了しました。サクサク進めたり、しばらく考えてる様子で手が止まったりと内容によって作業スピードにばらつきがありました。口頭で指示を出すよりも実際に絵を書きながら伝えた方が利用者さんもスムーズに取り組める様子でした。

同じりんごを描いたのに、色も形も全く違うものが完成し、色々な感性、考え方に触れることが出来ました。人間もりんごと同じで個性が溢れ、その個性が個々の魅力につながっているんだと思いました。無心で絵を描くのは学生の時以来で、子供に戻ったような感覚に陥り、時間を忘れさせてくれる懐かしい時間となりました。

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